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高麗橋吉兆―見えないものをいただくということ、ノスタルジアな湯木貞一-

このような垂涎の告知が4月5日にありまして、、

件名【あまから手帖】募集_高麗橋 吉兆『櫻鯛』の会(~4/15締切)
あまから手帖です。
『櫻鯛』の会についてお知らせです。
繊細な季節の味わい、独特の美の世界、「日本料理には吉兆という風が吹いている」
とまで言わしめた故・湯木貞一氏。現代の日本料理(懐石)の源流ともいうべき
『高麗橋 吉兆』からは様々な名物料理が生まれましたが、中でも「鯛料理」は
白眉とされています。
今年、湯木貞一氏の生誕110周年を記念して特別に企画したのが「鯛づくし」料理。
今回『あまから倶楽部』会員に特別枠をいただき、会に参加できることになりました。
圧倒的な四季の演出の料理、もてなし、しつらえにと、全てに最上を誇る
『高麗橋 吉兆』の真髄を堪能いただけるまたとない機会です。
是非応募ください。

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(会の概要)
■日時:5月15日(日曜)12:00~
■場所:高麗橋 吉兆 本店(住所:大阪市中央区高麗橋2-6-7)
■費用:一人30.000円

*主催:「大阪料理会」 協力:NPO法人『浪速魚菜の会』
●問合せ/『浪速魚菜の会』 電話:06・6775・7771
└────────────────────────────────┘
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というわけで、応募しました。
Y氏と応募。。。当たるかな。
もともと、この日はゴルフだったのですが、
なぜか中止になっていたので、、

どうかなと思っていると4月18日にお返事メイル

あまから手帖です。
この度は、湯木貞一氏の生誕110周年を記念した、
吉兆『櫻鯛』の会に応募ありがとうございます。
ご当選の通知と、会の詳細をお知らせいたします。
お支払いについては、当日会場にて、
運営「浪速魚菜の会」様にお願いいたします。


というわけで、
今は昔2011年5月15日
初の高麗橋吉兆に昨日はおでかけしてきました。
本吉兆の大阪梅田店は昔、彼女とうちの両親をあわせるのに利用した。
その日は、たしか、阪神大震災の1日前だったはずです。
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待合の部屋に通されて、お茶とお手拭を、、
見渡すと、年配の方が多いようです。
そらそうやわな。。
でも、普通は紹介はいるし、42000円からというからね。。
有名な料理人もちらちら、、、
というわけで、友人と弧柳の松尾さんがいたので、同じ席でいただくことにしました。
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今日のテーマ桜鯛。
それと、110年の油木貞一のいぶきを感じるということ
メニューです。
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向 鯛からすみ和え  鯛が厚めにきって、からすみが、うまくまとわりつく感じ。
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碗 鯛素麺(にゅう麺、しいたけ、いとゆず)
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造 鯛 味くらべ(塩、大徳寺納豆、ふき、チリ酢)大徳寺納豆は意外なとりあわせで、このとき、松尾さんに、大徳寺納豆のほかの用途をおしえてもらう。後述。。
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凌ぎ 鯛粽(添えたのは、厚く皮をひいて、やいて、ごまかけたもの)以外に、鯛があっさりと料理してあった。添えものの鯛はクッキーのような雰囲気
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八寸 擬製豆腐、厚焼卵(玉子とは書かないのだ)川海老、鰻八幡巻、生貝焼、新芋含ませ、烏賊黄身焼、鯛子ゼリー寄席、烏賊鯛塩辛和え(傘についているのはよもぎとしょうぶ)
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炊合  焼き大根、水菜 (鯛の骨で出汁をとった)この料理は残念ながら、鯛の出汁が出ていないような感じ)
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ご飯 鯛茶漬(ほうじ茶で、通常は出汁で) ほうじ茶の香りが勝って、鯛の香りが感じにくいかも、但し、味はむしろ引き立つ感じでした。
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香の物 水茄子、胡瓜、柴漬
果物 ゼリー寄せ
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仲居さんのもてなしもすばらしく、
器もすばらしい。そんな時間を過ごしました。
お酒も2500円もしましたよ。吉兆の文字もありますしね。。ビールも1400円ほど
ブルジョアな 会です。
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総括
さておき、
湯木さんは、故人なわけで、
今の吉兆に湯木さんはいるわけがない。
したがって、その料理というのは、
彼の築いた吉兆というそれほどは古くはない
一人の天才料理人のいぶきを感じる料理。

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廊下の目隠しです。扇で、、、なるほどね。。

そう、見えないものを食らうというものか。
この場所で、この時間を、吉兆の料理で
過ごすことは、
もう、過ぎ去った時間と空間をも楽しむこと
になるんであろう。
見えないものを食して、
その価値を見出すことというのは、
単に、食事が美味しいとか
まずいとかいうレベルではない評価を下せる
人生を歩んでいなければできないのかもしれない。

お店の庭、というか隙間の竹
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トイレ(さすがに、これは普通すぎました。ハンドソープもそのままだし、、)
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食事のあとは、湯木美術館にご招待いただきました。
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松下幸之助、小林一三、北大路魯山人、松永耳庵。立花大亀との交流を
しのばせる茶器などが展示。
36歌仙の在原業平は残念ながら、展示が終わっていた。
僕的には、利休所持したソロリ花入、長次郎の赤楽茶碗、小堀遠州の茶杓、北大路魯山人の織部風皿や鉢が、感動。
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いわゆる、数寄者といわゆる人は財力にまかせながら、収集をするということなんでしょうね。
こういう収集癖は男性のほうが強いようだ。
特に、茶の世界から、器,書。絵画にはいるものを数寄者とよぶべきであろう。
他の収集は単なる、コレクターになる。
ただ、茶の湯の世界も、今後、ある程度、廃れることを思うと、
この数寄者というものも理解できる人は、あまりいなくなるだろう。
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また、陶芸などは、あきらかに、
昔より、誰でも、触れられるし、作成できるもので、
作者が乱立することで、現代の名工が
出にくくなっているのではないかと思う。
隠れた名工を発掘することが、
数寄者の真髄で、
固定された評価の定まったものを収集することが数寄者とよぶにふさわしいかどうか。
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料理人は、自分の作った料理にあう器を収集することが、
一番の数寄者の気がする。

そのあと、少しだけ
小西家住宅の見学をさせていただきましたが、
家庭の用事でタイムアウトになったので、帰宅。
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日常から少し、離れた、時間と空間を堪能した一日でした。

料理ですか?
それは言わずもがなです。美味しいですよ。
でも、今生きている、勢いのある料理人のほうが、、、
現実ですから。。。
そんな野暮な話はぬきです。

そういえば、大徳寺納豆。
余って困るというと、松尾さんからすぐ返事
焼きそばに入れてください。。
さすが、プロは違う。
そこで、帰ったら、たこやきが夕食だったので、
少し砕いて入れてみました。
これが、また、意外といける。
素人にいいヒントをもらいました。

最後に、さすがに、建物揺れている気がしました。
大広間のわりに、はりが細いようなので、

あとは、こういうなファミリー企業の維持は難しいですね。
船場吉兆の例もあるし、
優秀な娘婿をとるのが、通常のパターンなのでしょうが、、

by zuitoshou | 2011-05-16 17:13 | 和食、すし