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祇園 大渡 1-京都で勢いがある店といえばここです。伝統とモダンさと-

京の町は桓武天皇の794年の遷都以来の歴史がつまっている。
その空間は約1300年間、位置を変えているわけではないから、
いわゆる歴史上の人物も、その京の町の小さな空間に
たしかに、別の時間に存在していたはずだ。

桓武天皇は794年ごろにこの地に来るため、長岡京からどこかで桂川を渡ったのだろう。
藤原道真は京から宇治に向かう時、確かにどこかの道を牛車に乗って移動した。
藤原定家は京の自分の屋敷で歌を詠み、歌を撰んだ。
平清盛は六波羅探題のあった小学校あとで政務を執ったとのだろう。
義満も一休は金閣寺、大覚寺あたりにいたことは確かだし、
信長は馬ぞろえのとき、下京の本能寺から室町通を北進し、一条を曲がり馬場に入場している。その後、(現在の本能寺ではない)本能寺で死を迎える。
秀吉は今は西陣のハローワークあたりに石碑しかない聚楽第のあと地あたりで、その時代政務がとられた。周囲には「如水町」「小寺町」「浮田町」「飛弾殿町」「田村備前町」「福島町」「中書町」「直家町」など秀吉麾下(きか)の武将の名を冠した地名も多く見られる。その武将たちもそのあたりをうろついたのだろう。
江戸時代は政務は江戸にうつっても、御所には天皇がいた。
竜馬、新撰組、維新の偉人たちも京の細い路地を人を切ったり、逃げ回ったりした。


あなたは、このような楽しみをしたことはないだろうか?
私は、京の町を歩くとき、歩みを深めるとともに、自ら、頭中の時間のねじをまいて、
行きたい時代を意識して歩く楽しみがある。軽いタイムスリップ気分を味わうのだ。 
特に、料理屋さんに行くときは楽しい。
初めての店は店の雰囲気や店主の雰囲気がわからないときは難しいけれど、
京は和食だし、大将は江戸の雰囲気だとか、平安の時代の雰囲気だとか、、
そういう意味では京都の料理屋は、タクシーで乗り付けずに
その店の前まで歩いていきたいものです。 

今は昔 2011年1月22日の四のお膳のお話

案内する店は 大渡です。身内の早めの誕生日をかねて、家族で訪ねました。
河原町の阪急はなくなってしまった。寂しい思いもあるが、
幾多の人が待ち合わせにしたそのビルの前で集合。
(このあたりに、竜馬が買いにやらせたしゃも屋はあったらしいからね。)
河原町から東にむかって四条大橋をわたる。
四条大橋は横をさえぎるものはないので、冬の京都では風が通るので、
顔の感ずる温度は下がる。
南座をぬけて、さらに東へすすむと、
花見小路に交わり、その通りを南に下る。
小さな通りをうろうろとし、
保元の乱で有名な崇徳天皇陵の碑から東に緩やかな坂を上ると
ほんのりと暖かいあかりの町屋がひとつ。
今日は、平安時代から武士が勃興している頃に戻るかなと思いましょう。


扉をあけて、まず目につくのは、一生懸命の文字(御贔屓さんにかてもらった文字とか、長いまっすぐの棒は、すりこぎを模したものとのこと)。
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カウンターは8席ほどお店です。では大渡の料理を堪能しましょう。
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先付 うるい、ウニ、エビ、かずのこ、くわい、くろまめ 甘草のジュレ  
正月の雰囲気を味わいましょう。ひとつひとつが繊細な味付けです。
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お雑煮 花びらもち ごぼう、わがらし
もうひとつお正月らしく、お雑煮です。 花びら餅はごぼうと餅と白味噌餡をつつんだ和菓子とか平安時代の新年行事の(歯固めの儀式、長寿を願う)を簡略化したもので、宮中のおせちとか。
それを、お雑煮にいれた一品で。和食の古いしきたりを感じさせるものです。
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椀物 くもこのたまごじめ ピスタチオ
一転して、たんに、くもこにたまご締めしただけでなく、ピスタチオをいれたもの。緑が薄い黄色の中で映えるとともに、食感もおもしろい。かぼちゃの種を入れる人も多いけど、ここで洋もののナッツを使用するところが、一転してモダンです。いつも、どこかに、とっても洋食を感じさせるものをおりまぜてくれますよ。


飯椀 きのめ、ごはん、このわた
このわたのねっとりしたおしいさと、きのめのさっぱりがマッチして、橋休めのような一品です。おいしい。
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吸い物 かにしんじょ、からすみ(つゆうち)
いつも、お吸い物は、セットが終わると露うちをされるんですよ。これがまた、一興です。
露うちは、お茶懐石の乾きをきらうためとも、お吸い物のふたがはずされていないことを示すものとも。。。あーかにしんじょうはこれでもかという蟹の量です。からすみもすこし、水気のあるお吸い物のほうが歯ざわりはよくなりますね。
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向付 あまだい
昆布締めしてあるのかな。まったりした感じでした。
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鍋物 あいがも、きにら、さんしょ、あげたふ、九条ネギ(やながわ鍋風)
きにらはこういった鍋物には絶品です。以前岡山にいた頃はよくこういう形ででてきました。最近、関西でも見かけますね。。
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この間に生きた伊勢海老登場。 ライブ感あるよ。子どもも喜んでます。
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鉢魚 ほんもろこ(炭焼き)
琵琶湖にいる本もろこ、外来魚に押されて減っているといいますが、なかなか美味しいですね。
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煮物 いせえびの酒粕煮
とすると単調なお味になる伊勢海老も酒粕と煮るとぐっと旨みがまします。
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香の物、釜で炊いた佐渡の白米
水物 わらびもち
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抹茶

おひとりで、接客から何から何まで、大忙しなのですが、たんたんと仕事されます。
ほとんど、足を上げずにすすすとあるかれます。
スターウオーズのR2D2の前進歩行と同じです。

いつもご馳走様。
オープンして間もない2009年12月13日  2010年8月21日 2010年10月28日から4回目ですが、いつも楽しませてくれます。3月にはお手伝いさんが入るようです。でも、予約簡単にとれなくなったよ。。。
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祇園 大渡
京都府京都市東山区祇園町南側570-265
075-551-5252

大渡の近所の天皇陵のある崇徳天皇(1119~1164)というのはなんともいえない天皇です。
保元の乱で有名です。出生のうわさといわゆる院政と天皇継承問題と周りの官僚や武士が巻き込まれ、長く続いた平安時代の終焉となる事件です。彼は、敗者で、最終的には讃岐に流され、暗殺されたとも言われています。いまの天皇陵に正式にまつられるのは明治天皇によるものです。
そんな彼の歌った百人一首の歌。
瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ(崇徳院)
滝の水は岩にぶつかると二つに割れるが、すぐにまた一つになるので、現世では障害があって結ばれなかった恋人たちも、来世では結ばれましょう。

下の写真は2011年8月11日 青森県の奥入瀬渓流での写真(場所は違うけどこんなイメージかな。)
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by zuitoshou | 2011-01-28 14:09 | 和食、すし